河井元法相が議員辞職へ!政界復帰を見通して情状酌量を求めるつもりか [裁判]
河井克行被告が昨日、無罪主張から一転して選挙買収容疑を大半で認めた。法廷戦略の突然の変更だ。また、衆院議員も辞職する意向を表明した。
勝ち目がないと判断し、少しでも刑期を短くしたいということだろう。
妻の案里前参院議員も無罪を主張したが、選挙買収で有罪判決となり確定。懲役1年4か月であったが、かろうじて実刑を免れた。
案里氏の事件を担当した裁判官が克行被告の事件も裁くのだから、克行被告が完全無罪を勝ち取ることはほとんど期待できない。起訴事実のうち一部は無罪になるかもしれないが、有罪判決が出ることはほぼ間違いない。有罪となれば、克行被告が買収した相手や金額がかなり多いので、実刑は免れないだろう。懲役何年になるか、という刑期が問題になる。
有罪判決を避けられないならば、罪を認めて反省し、情状酌量を求める。刑期を1年でも短くしたいと思うのは人情だ。
ただ、克行被告は政界復帰を見通しているのではなかろうか。有罪判決が確定すれば、公職選挙法によって自動的に議員の資格を失う。衆院議員の任期が残り半年とわずかなので、“失職”という不名誉を受けるより、自ら潔く“辞職”する方がダメージが小さい。
そして、公民権(選挙権や被選挙権)も停止されることになり、一定の期間は選挙に立候補できなくなるが、懲役刑の刑期が短いほど、公民権停止期間も短くなる。政界復帰を望むならば、懲役刑の刑期を少しでも短くして、なるべく早く立候補できるようになりたいだろう。
政界復帰を望むのは本人の自由であるが、まずは現在も衆院議員なのだから、国民に対して説明責任を負う。買収に使ったとされる2900万円もの巨額の現金がどこから出たか?自民党本部からの選挙資金1億5000万円が原資ではないか?様々な疑惑について克行被告は隠さずにすべて話さなければならない。それが議員としての最後で最低限の務めである。
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