河井案里被告は有罪か無罪か、今日判決!有罪ならば歳費の返還を請求すべき [裁判]
参院議員の河井案里被告に今日、選挙買収事件で判決が言い渡される。
検察の求刑は懲役1年6月であるが、案里被告は買収の意図を否定し無罪を主張している。
無罪判決になる可能性はある。
現金を受け取った県議らは「票のとりまとめ目的だった」との認識を証言している。しかし、県議らは被買収容疑で立件されていない。立件を回避するため検察に迎合した証言をしている可能性があり、裁判所は証言の信用性をどのように評価するだろうか。
また、検察の起訴は、案里被告と夫の克行被告の二人が「共謀」して選挙買収したというものだが、共謀を認めるに十分な証拠があるだろうか?克行被告は自分の裁判に影響があるという理由で、案里被告の裁判では証言をことごとく拒否した。共謀を認定できなければ、案里被告は無罪になるだろう。
もちろん有罪判決になる可能性もある。もし有罪であれば、実刑が予想される。さらに、国は案里被告に対し歳費の返還を請求すべきだ。
有罪判決が確定すれば、案里被告の当選は無効となり、参院議員でなかったことになる。議員の給料である歳費を受け取る資格もなかったことになるので、原則として、案里被告は今まで受け取った歳費や諸手当を返還する義務がある。
もっとも、案里被告は選挙買収容疑で逮捕されるまで一応は参院議員として活動していたのであるから、その期間に受け取った歳費などは返還する必要がない。
これに対し、逮捕から今日に至るまでの期間は、案里被告が参院議員として活動していたとは言い難い。国会に出席するなど議員としての責務を果たしていない以上、逮捕以降に受け取った歳費などは“不当利得”となり返還しなければならない。もし案里被告が自主的に返還しないならば、国は案里被告に対し返還を求める裁判を起こすべきである。
無罪か有罪か。注目の判決はまもなく言い渡される。
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