アメリカが国家非常事態を宣言!トランプ大統領は訴訟で勝てるか? [アメリカ法]
トランプ大統領は昨日、メキシコ国境の壁建設のため「国家非常事態」を宣言した。
国家非常事態は、これまで2001年の米同時多発テロなどの「国家の危機」状態の時に発動される。
その根拠となる法律は“国家非常事態法”
大統領に一定の行政裁量権限を与えるもので、議会の承認を得ずに国防総省の建設予算を活用できる規定も含まれている。
野党・民主党は強く反発しいる。
今のアメリカは「国家の危機」状態になく、大統領権限の乱用で憲法違反だと主張している。
民主党は大統領に対して訴訟を起こして対抗する構えを示している。
これに同調するように、カリフォルニア州やニューヨーク州の知事らも訴訟を提起する意向だ。
昨年も州や人権団体などが、イスラム諸国からの入国を禁じるトランプ氏の大統領令に対し、「憲法違反だ」と訴えるなど、法廷闘争で対抗してきた。
しかし、今のアメリカ連邦最高裁判所は、過半数の裁判官が保守派でありトランプ政権寄りとされている。
そのため、連邦最高裁は、イスラム諸国からの入国を禁じるトランプ氏の大統領令を合憲と判断した。
今回の国家非常事態宣言も連邦最高裁が合憲と判断する、とトランプ政権は見込んでいるであろう。
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2019-02-17 07:20
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